私の行動は点と線

2月27日 大雪で森は休みました。明日も森は休みます。

毎日ほぼ同じコースを回っています。それにしても良くクマゲラに遭遇
しています。クマゲラは縄張りの中を自由に飛び回りますから一定の
広さの面の中を自在に飛び回っている訳です。

その点、私の行動はほぼ同じコースを歩き回るだけの「点と線」という
事になります。今日もその点と線を歩いていたら雄に遭ったと言う次第
でした。でも雄だけ観察しても調査は進みません。

30分観察しても飛び立つ様子はありません。その間3回ほど呼び鳴きを
発しましたが、雌が来る様子も有りません。雄をそこに置いて今度は
母娘を探しに点と線でまた歩き出しました。

昨日の雄と雌は父娘だったのかも知れません。娘の面倒を見ていたのは
父親だったのです。今日の雄は食事に集中していました。その意味は
朝起きて父親が母親に言った一言です。

「昨日は俺が娘の面倒を見たから今日はあんたが見てよ」そんな言葉を
交わしたはずと思い母娘を探しに行ったという次第でした。残念ながら
私の点と線では見つける事は出来ませんでした。

クマゲラ。雄。
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コベニヒワと思うんですが。腹の縦斑が薄く不明瞭で頭の赤斑の縦が
短い特徴があります。また行動がおっとりしていました。
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赤斑が短い。
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ベニヒワ。縦斑が黒くくっきりと赤斑が長い。
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赤斑が長い。
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別の個体も縦斑はくっきり。
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物語は二転三転

私がクマゲラを追いかけるというより、クマゲラが私を追いかけのでは
無いかと思うような場面が多いです。一昨日も私の周りにいつの間にか
3羽が集合していました。

そして今日も、沢の向こうの遠くで呼び鳴きが聞こえてきました。姿は
見えませんがその様子に耳を澄ましていました。すると今度は飛び鳴きに
変わり、私の方に飛んで来たのです。

転々としながら段々と私に近づいて来ました。「撮ってください」と言わん
ばかりです。撮り始めました。雌でした。するとまた沢向こうから飛び鳴き
が聞こえてその雌から少し離れたところで止まったようです。

目の前の雌が呼び鳴きをすると、少し離れたところからも呼び鳴きです。
呼び合っているのです。個体を確認するためにそちらへ向かいました。
するとその個体は雄でした。

呼び合っている関係ですから夫婦と思いました。2月6日に木を挟んで
20cmまで接近した雄と雌を一応夫婦と認定していました。雌の方の
赤斑は太い模様で茶髪でした。

しかし、今日の目の前の雌は、赤斑の模様も違い茶髪でもないのです。
では娘か、と思いましたが一昨日茶髪の男と一緒に親元を離れたはず
でした。物語は二転三転して読者を悩まし続けています。

クマゲラ。雌。
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アップにしても茶髪は有りません。
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クマゲラ。雄。
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久しぶりのふれあいコース

昨日の物語のラストシーンは茶髪の男が娘を連れて飛び去った事に
なっています。そして森の彼方に消えて行きました。するともう両親の
元を離れて、親離れだったのか、それも気になっていました。

今日は、20cm以上の大雪が積もっていました。朝、雪かきが終わった
後は疲れて調査に行く元気はなくなっていました。それでも少しは運動と
思ってふれあいコースと記念塔連絡線をスキーで歩く事にしました。

新雪が積もった雪原だけが広がっていました。それでも後1ヵ月もすると
夏鳥がやってくる季節が始まります。この草地も忙しくなります。
気が早かったのですが、そんな春の景色を思い浮かべながら歩いていました。

過去の3月の夏鳥の到来を調べて見ました。2012年3月26日にモズが
2015年3月31日にベニマシコが、2016年3月29日にホオジロが
2020年3月25日にヒバリが。前宣伝にしても早すぎましたか。

ベニヒワ。
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ハチジョウツグミ。
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ネコヤナギ。
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3月到来の夏鳥。
モズ。2012年3月26日。
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ベニマシコ。2015年3月31日。
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ホオジロ。2016年3月29日。
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ヒバリ。2020年3月25日。
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想像で物語を作ってみました

昨日は、私の仮説にも一条の光が差し込んだと思いましたが、今日は
事態が複雑になってしまいました。近くから呼び鳴きが聞こえてきました。
近づくと赤斑が太い模様の雌でした。

昨日の整理でいくと母親です。また近くからの呼び鳴きです。すると
今度は雄がその近くにいました。そうであれば父親でしょう。それから
物語は複雑になって行きました。その様子を順を追って説明します。

最初に現れたのは模様の太い雌です。
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次に現れたのは雄です。当然夫婦と思っていました。
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模様の太い雌は、その雄の木の近くに移動しましたが姿は見えません。
すると姿が見えない雌の方から変わった鳴き声が聞こえてきました。

この鳴き声です


今度は雄が近くの明るい場所に移動しました。その雄をカメラから覗いて
違和感を感じました。結構な茶髪です。以前見ていた雄はこんな茶髪では
有りません。本当に夫婦なの、との疑問が浮かんでしまいました。
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そして近くに移動
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その雄が飛び去った後、また近くから「コツコツ」が聞こえてきました。
今度はそっちへ移動。雌ですが模様は太く有りません。細いというより
消えかかっています。
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昨日の整理では母娘ということで収まりますが、その娘が木に穴を
開けていた作業を突然止めて、遠くに飛び去って行きました。その
飛び去った後を追いかけるように茶髪の雄が飛んで行き、二人の姿は森の
彼方に消えて行きました。

茶髪の男が母親に了解を取り娘に求婚したという物語だったのか
母親は陰から見送っていたのか、母親の姿は有りませんでした。
母親が発したあの鳴き声は、茶髪の男への了解の返事だったのか。
疑問だけが残った今日の森でした。



調査も少しづつ見えて来ました

今日の北海道新聞に丹頂鶴の記事が載っていました。夫婦+子供1羽
の3羽と夫婦+子供2羽の4羽の合計7羽の記事でした。この時期でも
子供と一緒に生活していました。

丹頂鶴の場合は、親子の違いははっきり判別ができますが、クマゲラは
大きさも同じなので親子の判別は難しいです。頭の赤斑の模様の違いも
個体識別の決定打にはなりません。

それでも赤斑の模様について今シーズン観察した雌の個体について調べて
見ました。すると面白い結果が出たのです。太い模様と細い模様の2つの
パターンに綺麗に別れました。

それだけでは個体の違いの決定打になりません。以前より気になっていた
のが茶髪の個体も居るという事でした。その茶髪と黒髪と赤斑の模様を
組み合わせて見ました。

すると太い模様は茶髪、細い模様は黒髪とこちらも2つに綺麗に別れま
した。ちなみに2月6日に雄と雌が接近しました。その雌は太い模様で
茶髪でした。つまりつがいの雌は茶髪で黒髪は娘と言いたいですが
確定は後日の調査にゆだねる事とします。

太い模様は茶髪。
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右側の羽。
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同じ個体の左側の羽。
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細い模様は黒髪。
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右側の羽。
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同じ個体の左側の羽
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今日は太い模様で茶髪でした。
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痕跡も頼りにします

行けども行けどもクマゲラの飛び鳴きも呼び鳴きも聞こえてきません。
クマゲラの調査もクマゲラの協力は欠かせませんが、毎日姿を見せて
くれるとは限りません。

ただ、調査の為の痕跡は残してくれます。1月28日に雄が転々と移動
しながら皮を剥いでエサを探していましたが、最後にカラマツの木に
穴を開け始めました。

繁殖準備のロードマップに有るように2月の上旬には求愛給餌のため木を
1本プレゼントします。雄が1月28日に穴を開け始めたのは、その
プレゼントの為と思い、毎日その木を観察していました。

道から見える位置からは、試し彫りをした最初の穴から大きくなっていま
せんでした。「プレゼントする木はここではなかったのか」そう思って
いました。そして今日角度を変えてその木を見ると、何と大きな穴が開いて
いたのです。

不覚としか言いようがありません。チェックが甘かったのです。もう
とっくに求愛給餌のイベントは終わっていたのです。一応、残してくれた
痕跡からそのように判断いたしました。

1月28日。雄が穴を開け始めたので、プレゼント用の木と観察を開始。
しかし、掘ったのはその日だけでした。
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今日、確認すると真裏にはこんな大きな穴となっていました。
とっくに雌へプレゼントは終わっていたようです。
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オオアカゲラ。天気は快晴。
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宝石もちりばめられていました。
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調査は激務

2月20日 雨でもりは休みました。

今日は、昼飯のパンとコーヒーを持って森に入りました。ハンノキ林を
見上げるとベニヒワとマヒワが群れになって朝食中でした。林間の森の
中でも結構姿を見ますのでそこそここの森にも入っているのでしょう。

ハンノキ林を過ぎるとクマゲラの飛び鳴きが聞こえて、木に止まったので
しょう。今度は呼び鳴きが聞こえて来ました。この時期はこの呼び鳴きが
増えて来ます。

自分の居場所を知らせるだけなのか、相手を誘っているのか、その意味は
判りませんが、私にとってはクマゲラの居場所をある程度特定できるので
私にGPSを発信してくれたようなものです。

その発信場所近くに進んでも「コツコツ」が聞こえて来ません。すると
10m先の目の前に居たのです。ツタウルシの種子を食べていたのです。
音が聞こえない訳です。母なのか娘なのか雌でした。

間もなく森の奥に飛んで行きました。別個体の雌を見つけられるかどうか
です。パンを食べてコーヒーでゆっくり休んでからまた調査開始です。
結局空振りに終わりましたが、家に着いた時には12時半でした。
私が勝手に決めた調査ですが、森の滞在時間は4時間半の激務でした。

クマゲラ。雌。
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ベニヒワ。
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オオアカゲラ。
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仮説を整理 その2

野鳥の世界で繁殖間際まで子育てをすると言う発想は、私の中には
全く有りませんでした。それを教えてくれたのが丹頂鶴の子育て
でした。昨日の文章です。

2020年1月17日と20日にほぼ同じ場所に雄と雌2羽を観察しています。
その時、雄が警戒声を発していました。その時に雌2羽は母娘では無いか
と思ったのです。

そして2020年12月20日には雌2羽が同じ木で食事をしていました。
この雌2羽も母娘だろうと推測しました。この2つのケースとも、娘に
対する親の過保護から行き遅れたのだろうと思っていました。

同じケースがもうひとつ有りました。2019年3月4日のブログに茶髪の女
として画像を載せました。すると森のお仲間から「同じ場所で黒髪の女を
見ていますよ」と画像付きのメールを頂きました。

その黒髪の女は2月26日の画像でした。今思うとこの雌も母娘だった
のでしよう。そうだったとすると2月26日にはまだ子育て中という事に
なります。丹頂鶴が繁殖間際まで子育てをするように、クマゲラも
繁殖間際まで子育てをする。この仮説を証明したいのです。

仮説を整理 その1

「クマゲラの子離れは繁殖期直前」という仮説を立てました。それを
もう少し整理したいと思います。この仮説の前提となったのが丹頂鶴の
子離れの時期でした。

たまたまテレビで見た丹頂鶴の特集で、繁殖期の直前まで子育てをすると
いう事が判りました。ネットで調べても「鶴居・阿寒などの給餌場で冬を
越したタンチョウの家族も、繁殖期に入る前に子別れをして湿原へ
戻っていきます」

「2-3月、親鳥は若鳥の独立を促すため、前年に生まれた若鳥への
給餌を減らし、頻繁に突っつきを繰り返して、突き放し(子別れ)を
する。子を置き去りにして子別れをする親鳥もいる」

このような記事がありますから、間違いなく繁殖期直前まで親子は
一緒に暮らしているのです。丹頂鶴は冬の共同生活から繁殖期になると
それぞれの親は繁殖地に向かいますが、その前に足手まといとなる子供と
別れるのです。

私が知りたかったのは、秋ではなく繁殖期の前まで親子が一緒に暮らす
理由でした。クマゲラの仮説のヒントにしたかったのですが、それは
不明でした。ネットに「大型の鳥は子育てに時間が掛かる」そんな
記事も有りましたが、これだけではヒントになりませんね。

クマゲラ。最初に現れたのは雄でした。
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次に現れたのは雌。母親なのか娘なのか。
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頻繁に呼び鳴きをしていました。
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ドラミングのおさらい

2月16日 今日も雨で森は休みました。

2月15日 雨で森は休みました。

2月14日 森に入りましたがブログは休みました。

森の中、キツツキのドラミングが良く聞こえるようになりました。
縄張りを主張する時期でもあるし、パートナーを呼ぶ場合にも使う
様です。

今日、森の中で森のお仲間と一緒になっておしゃべりをしていた時
ドラミングが聞こえてきました。「もしかしたらクマゲラ」そんな
表情をされたので「クマゲラのドラミングは2.5秒」なんですよ。

そこで今日はキツツキのドラミングのおさらいをさせて頂きます。
ドラミングの長さを聞くと長さの違いがはっきりと判ります。
ドラミングを聞いてキツツキの種類を当てやっこされてはいかが
でしょうか。

ドラミングの長さが短い順に紹介します。
アカゲラ。


オオアカゲラ。


ヤマゲラ。


クマゲラ。

森はメルヘン

今日も朝起きて今日も行く場所が有る事が、今の私にとって幸せその
物です。その行く場所が「病院」ではシャレになりませんが、森に
入れる幸せを感じているのです。

今日もおにぎり持参です。それに天気も良いし気温も上がるので今シー
ズン初めてですが、コーヒーをもって行く事にしました。森に包まれ
ながら気持ちの良い晴天の中でコーヒーをすすりたくなったのです。

ただ、クマゲラを追いかけるような森の景色とは別の景色も満喫したいの
です。だから、厳寒の空気も凍るような森の奥から高音の旋律のショパン
のピアノ曲が聞こえてくる錯覚に陥ったり

春の雪解けのせせらぎがメンデルスゾーンの春の歌に聞こえたりと森の
感じ方や楽しみ方は人それぞれです。童話の中の森のようにリスも
シカもタヌキも出てきます。童話の世界にも入り込めるのです。

そんな森を満喫するように、暖かい日差しの中コーヒーをすすっていま
した。目の前にはクマゲラは居ません。青空と純白の雪原そして芽吹き
始めたヤナギだけで満足でした。すこしやせ我慢も含まれましたか。

クマゲラ。雌。100m先ですから、600mmでもこの程度。
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70mまで近づきました。デジタルで840mmではこんな感じ。
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ミヤマカケス。
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エビデンスは見つからず

なかなか決定打が出ません。クマゲラは繁殖期の直前まで親子の活動は
続くのか。繁殖期の直前になって子供を追い出すのか。今流行りの言葉で
言えばエビデンスは見つかっていません。

今日も有る場所に行くと遠くからクマゲラと思われる「コツコツ」が
聞こえて来て、それより遠くの方では呼び鳴きも聞こえてきました。
姿は見えませんが「夫婦で居るのかも知れない」と思いました。

それ以上は近づけないので姿を確認出来ないまま、歩き出しました。
500mほど歩いた時、また「コツコツ」が聞こえてきました。1月26日
と1月31日に雄が食事をしていた所です。

今夫婦らしい場面に会って来たのに、と個体を確認すると雌の姿でした。
父親の食事場所です。娘にエサの場所を与えたのではないかとほのかに
期待をしましたが500m手前で夫婦の姿を確認した訳でもありません。

夫婦を確認していて、別の場所で雌の個体では娘の可能性は高かったの
ですが、残念ながら今日もエビデンスは有りませんでした。

クマゲラ。雌。親から追い出されない内にエビデンスを見つけないと。
娘という前提に立ってしまいましたか。
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オオアカゲラ。歩き出した時には大粒の雪が降っていました。
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二人だけの至福の時間

道の両側の太いカラマツの木にクマゲラが試し掘りをしたような穴が
何ヶ所か有ります。気になる場所のひとつです。雄が求愛給餌のために
アリのコロニーの有無を確かめたような穴です。

この付近で求愛の木をプレゼントするかも知れないと今日もその道を
歩いていました。すると後ろから飛び鳴きが聞こえて私の真上を通過
して前方に消えて行きました。こんな偶然も結構あります。

道を歩いていたらその内に木を叩く音が聞こえてくるはず、と進んでも
音が聞こえてきません。すると目の前に突然現れてきました。音が
聞こえてこない訳です。ツタウルシを食べていました。雄です。

次に近くのトドマツに移動したと思ったら、穴を開け始めました。
いよいよプレゼントの木を探し当てたと思ったら、それも止めてまた
近くのツタウルシを食べ始めました。

今度は近くのトドマツの皮を剥がし始めました。今日も肩透かしを食って
しまいましたが、遠くからその姿を眺めながらリュックからおにぎりを
取り出しました。

静寂の森の中、クマゲラの木を叩く音だけが聞こえています。クマゲラと
二人だけの至福の時間が静かに流れていました。

クマゲラ。雄。音がしないと思ったらツタウルシを食べていました。
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次はトドマツに。しかし期待外れ。
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またツタウルシ。
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そしてトドマツの皮を剥がしての食事。私も食事の時間に。
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近くには試し掘りが有るのに。
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仮説を立てました

森のお仲間からも最近はLINEでクマゲラ情報を頂いています。先日も
LINEが入り画像付きで解説が有りました。私が通っている縄張りとは
別の場所の情報でした。

内容は、食事をしている雌を暫く撮っていたら、別の場所から呼び鳴きが
聞こえて来たのでてっきり雄と思ってその方向に向かうと雌だったと言う
事でした。このエリアにも母子らしい存在が有ったのです

以前にも森のお仲間から同じ場所で「3羽見た」や「4羽見た」そんな
話も聞いています。その時は「迷い込んだのかな」や「縄張り争いなの
かな」で受け流していました。

どうもその状況は親子の関係だったのかもしれないと思うようになった
のです。「丹頂鶴と同じく繁殖期の直前になって子供を追い出す」そんな
仮説を立ててみようと決めたのです。

クマゲラは6月にヒナが生まれて暫くは親がヒナにエサを与えます。その
様子は去年の7月19日のブログでも紹介しています。秋には一人でエサを
捕るようになるのでしょう。そこで親は子供を追い出すと仮定します。

すると、冬のエサ捕りは全く親から教わる事は出来ません。皮を剥ぐことも
アリを採取する事もです。ですから、冬のエサ捕りを教えてから子供を
追い出すという事は、理にかなっていると思うのですがね。

シマエナガ。雪の妖精です。雪と見分けがつきますか。
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シメ。
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ツグミ。
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ベニヒワ。
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今日の調査は不発

同じ縄張りの中の行動でも、年によって行動の変化が見られるようです。
今年は同じ縄張りだけを調査の対象としています。その同じ縄張りを
去年と比較すると好きな場所である餌場に変化が有りました。

調査はその好きな場所探しから始まりました。すると去年と違った場所が
今年の好きな場所だったのです。その好きな場所が判明した事が観察数
が多くなった要因でもあるのです。

今日もその好きな場所を覗いてみると雄の姿があったのです。でも今は
繁殖準備の「夫婦の絆を深め合う」ステージに入っていますから雄だけを
観察しても調査にはなりません。

求愛給餌の行動を始めても良い時期です。遠くから雄を眺めて30分経った
ころから呼び鳴きを頻繁にするようになりました。結局1時間以上遠く
から眺めていましたが雌はやって来る事は有りませんでした。

でもここで気になる事が有りました。近くの木を転々として呼び鳴きを
していましたが、呼び鳴きが届く距離は限られています。その範囲を外れて
雌がいると呼び鳴きに気が付かないはずです。

「真剣に雌を呼んでいるの」と雄の熱意に疑問を感じていましたが夫婦の
事です。それ以上詮索することなく雄を置いてその場を去りました。

クマゲラ。雄。
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遠くからクマゲラを眺めていて、横を向いたら私と目が合って
しまいました。
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調査もヘロヘロです

鳥によって子離れの時期がそれぞれ違うという事が判りました。丹頂鶴の
昨日の映像では子供が生まれて半年たった冬にエサは与えない、子供に
体当たりをして追い出そうとする、そんな光景が見られました。

子供もその意味が分かったのでしょう。止む無くその場所を去って行き
ました。昨日はもしかしたらクマゲも同じ時期に、と思った次第です。
しかし、昨日は気になる事もあったのです。

目の前に雄と雌が居た時の事、遠くで呼び鳴きがするのを聞いたのです。
近くに居た森のお仲間も「確かに聞こえたよね」でした。もう一度丹頂鶴
の子離れの時期をネットで検索してみました。

すると「2月~3月」という情報も有りました。その時期までクマゲラも
子離れしないとすると、昨日の遠くでの呼び鳴きは子供のものと解釈
出来るのではないかと、ひとり納得しているのですが。

クマゲラの子離れ時期が判明すると生態の謎がひとつ進むことになります。
今日、帰り道で森のお仲間から「向こうに飛んで行きましたよ」調査の為に
今来た道をまた戻ったという次第です。今日の調査もヘロヘロになりました。

森にはいろんな命が活動しています。
エゾシカ。
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エゾリス。
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丹頂鶴からヒントを得ました

森から帰って、たまたま入っていたテレビがNHKの釧路湿原の丹頂鶴
の特集でした。それを見て分かった事が有りました。丹頂鶴の親は生まれ
て来た子供を半年間だけ面倒を見ますが、半年経つと追い出すそうです。

追い出した後、夫婦は繁殖準備に入るそうです。半年ですから追い出す
時期はすでに冬になってからです。ひょっとしてクマゲラも同じかも
知れないとその時思ったのです。

前シーズンはクマゲラの親子を見たのが1月20日、今シーズンは12月
20日に母娘を見ています。クマゲラの繁殖準備である求愛給餌は2月上旬
ですから丹頂鶴と同じであれば、それまでに子供を追い出す必要が有るの
です。

そして今日、クマゲラが繁殖準備に入った証を見せてくれました。呼び鳴き
が聞こえてきました。間もなく雄の姿が見えました。その姿を撮っていて
最初は気づきませんでしたが、同じ木の下の方に雌の姿です。

同じ木の上下に夫婦がいたのです。じゃ、さっきの呼び鳴きは誰に対して
だったのだろう。目の前に夫婦が居る訳ですから呼び鳴きは必要有り
ませんからね。近くには私しかいません。

その呼び鳴きは繁殖準備に入った事を私に教えてくれたと解釈しました。
丹頂鶴と同じであれば繁殖準備に入ったクマゲラもすでに子供を追い
出したとこちらも解釈しましたがどうでしょうか。

クマゲラ。木の上に居たのは雄。
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クマゲラ。木の下に居たのは雌。
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まず雌がその木を離れ近くに木にそれを見ていた雄も接近。
繁殖準備が始まった証です。
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その後、雌は残りましたが
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雄はさっきに木に逆戻り。
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私への呼び鳴きでした

今朝、駐車場に着くと私と同じソニーのカメラを使っている森のお仲間が
いたので、「カメラエラー」の話をするとそのお仲間は最近目の前の
アカウソを撮ろうとしたら「バッテリー切れ」のメッセージ出たとの事。

そのバッテリーを取り出してポケットで温めたらまた使えるようになった
との事でした。やはり寒さが原因だったようです。私も寒さでカメラの
動作不良は初めてだったので今年の寒さは異常だったのでしょう。

今日もキルティングの袋にカメラを入れて歩き始めました。いつもほぼ
同じコースしか回っていませんが異常なほどクマゲラが現れてくれます。
今日は10時半になってもキルティングの袋を開ける事は有りませんでした。

有る場所でスキーを外しリュックを雪の上に置いて、仰ぐように深呼吸を
してからおにぎりを食べ始めました。自然に包み込まれた自分だけの森
そんな解放感から深呼吸をしてみたくなったのです。

一つ目のおにぎりを食べ終わり、リュックからもう一つのおにぎりを
出した時です。前方から連続してクマゲラの呼び鳴きです。これから帰る
方向からです。おにぎりをポケットに入れて進みました。

木の上で盛んに呼び鳴きをしている姿を見えたのは間もなくの事でした。
私の姿を確認しそれを待っていたように近くの木の皮を剥ぎだしました。
わざわざ食事中の姿を見せたくて私を呼んでくれたのです。その姿を
見ながら残っていたおにぎりを食べていました。

クマゲラ。雌。雪が降り続いていました。
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私の近くのツタウルシに来ました。
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もっと近くのツタウルシに。ここまで近づかなくても。
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カメラの寒さ対策

立春が過ぎたとは言え厳しい寒さが続いています。昨日も-10度を
超えていたのでしよう。その中森に入りました。遠くにいたクマゲラが
私に近づいて来て、それから撮影が始まりました。

暫く撮っていて、その時でした。モニターに「カメラエラー」の表示が
出て撮影不能になりました。原因は判りませんでしたが、この寒さです。
寒さで動作不良になったかも知れないと思いました。

そして今日、その寒さ対策をして森に入りました。カメラ用の厚手の
キルティングの袋が有ります。それは今の時期はカメラの結露防止の
為に森から帰るとカメラをその袋に入れます。1時間ほど経ってから
袋から取り出し画像を落とし込みます。

今日はその袋の中にカイロを張り付けてカメラを入れてリュックに仕舞い
込んで出かけました。「コツコツ」が聞こえて来て袋からカメラを取り出す
場面がやって来ました。

撮り終わるまで「カメラエラー」は出る事は有りませんでした。帰って
からカメラのスペックを確認しました。動作温度は「0度から40度」と
なっていました。-10度以下のこの森では寒さ対策が必要だったと
納得しました。

クマゲラ。雌。
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いつもと同じエリアの雌ですが赤斑はこんな感じ。
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同じエリアでいつも会っている個体の赤斑はこんな感じです。
同じ個体かどうかはこれからの調査待ち。
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カラマツ林はどうなっているのでしょう

冬鳥で賑わうカラマツ林も気になっていますが、1月に入ってから
一度も訪れていません。前シーズンは歩くスキーで記念塔連絡線を
通りふれあいばしから記念塔広場まではスキーを担いで渡り

広場からはまたスキーを付けて瑞穂連絡線を進みました。今年はその
コースを回る事が出来ません。倒木の作業も終わっている場所も有ると
聞いているので、そろそろ様子を見ながらそのコースも回って見たいと
考えております。

そのカラマツ林が気になっている理由が有りました。今年のカラマツ林は
2014年と同じく冬鳥の食べ物が豊富です。その2014年を調べて見ると
3月の初めからイスカが姿を現し始めました。

そしてその直後からナキイスカも姿を現し始めたのです。なぜ3月から
姿を見せ始めたのは不明ですが、本州に渡った個体が、春が近づき
この森に寄ったという説も有りました。

結局、イスカは4月下旬まで、ナキイスカは4月上旬まで滞在していま
した。クマゲラも気になりますが、カラマツ林も気になり始めたのです。

クマゲラ。雄。2月1日に雌が居た場所に今度は雄。雄は何度も呼び鳴き
をしていましたが、雌はやって来ませんでした。
雄もここまで近づいてきました。雄とも良い関係になりました。
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シマエナガの婚姻色を考察

クマゲラの調査期間とはいえ、クマゲラだけを追いかけている訳では
有りませんが、私の目の前に現れるのはクマゲラばかりと言う状況が
続いています。オオアカゲラより観察が多い状態です。

今日は、少し雪が降っていて、風も少し有りましたのでカメラをリュック
に入れて森に入りました。クマゲラが目の前に現れてもリュックから
カメラを取り出しても十分間に合う、そんな気持ちも有ったのかも知れま
せん。

そんな時に限ってです。目の前に現れたのはシマエナガでした。リュック
からカメラを出して電源を入れた時には後の祭りです。何処かに行って
しまいました。

純白の妖精を撮り逃がしてしまいました。その「純白」の事ですが純白
なのは後1ヵ月なのです。3月に入ると純白はくすんだ色に変わって
きます。くすんだ色になる理由は何なのでしょうか。

繁殖羽とか婚姻色と言って繁殖期の雄には羽の色に変化が現れる鳥も
います。それと同じくシマエナガの雄にも婚姻色が現れくすんだ色に
変化する、と考えると説明が付きやすいのですが。

ただ、くすみでは雌にアピールするのには程遠いようにも思いますが。
いずれにしても純白のシマエナガを撮影しようとすると、2月いっぱい
ですよ

シマエナガのくすみの変化。
2月23日はまだ純白。
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3月からは頭にくすみが見えて来ます。
3月13日。
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3月28日。はっきり表れてきます。
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4月1日。
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4月20日。
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4月27日。ここまで来ると「妖精」にはほど遠くになりくす。
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婚姻色とすると雄だけ。その証拠にはなりませんが3月に入っても「純白」は
いました。雌なのでしょうか。
3月18日。
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4月2日。
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今日の森の1枚。コゲラ。
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危機一髪でした

歩くスキーで進んでいた時、突然クマゲラの飛び鳴きが聞こえて来ました。
姿も見えました。するとその後ろからクマゲラを追いかけて来た白い影が。
白だったので恐らくハイタカだったのでしょう。

スピードが違います。どんどんと距離が縮まってきました。2mまで接近
したとき、クマゲラが何度か急回転して難を逃れました。ハイタカの姿も
消えてクマゲラも森の中に消えて行きました。

今の時期は、群れで居る冬鳥を狙って、その群れにハイタカが接近して
くる場面は何度も見ていますが、ほぼ同じ大きさのクマゲラがハイタカ
に狙われたのは初めて見ました。カラスに追われているのは何度も見て
います。

「やれやれ無事でよかった」と思った時、クマゲラが消えた森の中から
「ク~ク~」の鳴き声が聞こえてきました。「キジも鳴かずば・・」の
例えでは有りませんが、折角難を逃れたのにハイタカに居場所を教えて
あげているようなものです。

少し進んだところでツタウルシを食べている雌に遭いました。ハイタカに
追われた個体でしょう。昨日は雄、そして今日は雌です。今のところは
夫婦無事ですが、クマゲラにとっても危険が一杯の森です。

クマゲラ。雌。さっきの事は忘れたようにツタウルシの種子を食べて
いました。
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遠い木の上のツタウルシでしたが次の瞬間と言うより私の姿を見たので
しょう。いきなり私の横の木の上に飛んで来ました。私から見ると真上5m
です。私の事、信頼できる友達と思っていて「追われてビックリした」
とでも言いたかったのでしよう。真上ですからこんな画像ですね。
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その次は、近くの木に移りいつものポーズをとってくれました。
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